医薬品の承認区分 アメリカ食品医薬品局(FDA)
「NDA」、「ANDA」、「NDA Authorized Generic」は、アメリカ食品医薬品局(FDA)における医薬品の承認区分です。
NDA(New Drug Application)
新薬承認申請
- 意味:新たに開発された医薬品について、その有効性、安全性、製造方法、ラベリングなどをFDAに提出して承認を求める手続きです。
- 対象:まったく新しい有効成分や剤形など。
- ブランド薬(先発薬)がこのプロセスで承認されます。
- 例:バイアグラ(Viagra)は最初にNDAで承認されました。
ANDA(Abbreviated New Drug Application)
簡略新薬承認申請(ジェネリック医薬品用)
- 意味:既にFDAに承認された薬(=ブランド薬)と同一の有効成分、剤形、投与経路、強さなどを持つジェネリック医薬品について、簡略化された形式で承認を求める申請です。
- 対象:既存薬のジェネリック版。
- 特徴:動物試験や臨床試験の提出は原則不要だが、生物学的同等性を証明する必要があります。
NDA Authorized Generic(オーソライズド・ジェネリック)
- 意味:ブランド薬メーカーが、自社の製品をジェネリック薬として別の名前やパッケージで販売するケース。
- 実質はブランド薬と同一の製品ですが、価格はジェネリック薬と同等です。
- メリット:品質や効果はブランド薬と同じでありながら、価格が安い。
まとめ表:
承認区分 | 対象薬 | 特徴 |
---|---|---|
NDA | 新薬 | 臨床試験などを経て新規成分を承認 |
ANDA | ジェネリック薬 | 有効成分・効果が同等であれば承認が簡略化 |
NDA Authorized Generic | ブランド薬と同一のジェネリック | ブランド薬メーカーが製造・流通する |