エストロゲンの分泌が減少

卵巣の機能低下によりエストロゲンの分泌が減少するというのは、卵巣の加齢による働きの衰えに伴い、女性ホルモン(エストロゲン)を十分に作り出せなくなることを指します。

エストロゲンとは?

エストロゲンは、女性の健康を維持するために重要な役割を担うホルモンです。
主に卵巣で分泌され、以下のような働きをします。

  • 月経の調整

  • 妊娠をサポート

  • 骨密度を維持

  • 皮膚や髪の健康を保つ

  • 血管や心臓の健康維持

  • 脳の働きをサポートし、気分を安定させる


卵巣の機能低下の仕組み

女性は生まれつき卵巣の中に卵子のもと(原始卵胞)を持っています。
この卵子は、思春期から月経のたびに少しずつ成熟し、排卵されることで減少していきます。

しかし、40代後半になると卵胞の数が著しく減少し、卵巣の働きが低下します。
この結果、エストロゲンの分泌量も減少し、閉経を迎えることになります。


エストロゲン減少による影響

エストロゲンが減少すると、以下のような影響が現れやすくなります。

  1. 自律神経の乱れ
     ⇒ ほてりや発汗、めまい、動悸など

  2. 骨密度の低下
     ⇒ 骨粗しょう症のリスク増加

  3. 血管や心臓への影響
     ⇒ 動脈硬化や高血圧のリスク増加

  4. 皮膚や髪の老化
     ⇒ 肌の乾燥やしわ、抜け毛

  5. 精神的な不調
     ⇒ イライラや不安感、抑うつ


まとめ

卵巣の機能低下に伴うエストロゲンの減少は、自然な加齢の一環です。ただし、生活習慣の改善やホルモン補充療法(HRT)などを活用することで、更年期の症状を和らげることが可能です。気になる症状がある場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。